防水工事

当社の防水工事は「一級防水施工技能士」が担当します

一級防水施工技能士とは?

防水工事は、施工を行う際に資格を所有している必要はありません。
しかし、日本ではそのスキルの高さを証明するために国家資格があります。
防水施工技能士は一級とニ級がありますが、試験を受ける際には一定の実務経験が必要です。
二級は二年以上、一級は七年以上の実務経験がないと受験することができません。

何故それだけの実務経験が必要なのか?
その理由は、防水工事が難しいということに関係しています。

防水工事の現場では臨機応変な対応が必要不可欠です。
工事の目的や工法・材料も多岐に渡るため、少し現場に入っただけでは知識や技術を十分に得ることはできません。
だからこそ、一定の実務経験が義務として定められています。
つまり相当の現場経験と正しい知識や技術が無ければ、一級の防水施工技能者になることはできないのです。

当社はそんな「一級防水施工技能士」の資格を所有している会社です。
専門的な知識に基づき、お客様に安心・信頼いただける施工に努めてまいります。

■ウレタン防水

ウレタン防水はあらゆる場所で施工しやすく、短工期でしっかりとした防水層を形成できるといった点が魅力です。
液体のウレタン樹脂を使用する工法で、材料を塗り固めると継ぎ目の無い美しい防水膜で仕上がるのが、その特徴。 伸びが大きいため、凸凹がある場所や、形状の複雑な場所にも簡単に施工できるというメリットがあります。

施工場所に物があったり、古い防水層が残っている場合でもその上から施工できるため、全面改修する必要が無く、コストも半分以下に。
材料を塗るだけというシンプルな施工法のため、工期も短く済み、廃材も出ないので、環境面にも配慮した優れモノです。 

短所らしい短所はあまりありませんが、ひとつ挙げるとするなら、経年による劣化や亀裂に弱いこと。
ただし、これは上から重ね塗りすれば解決できますので、他の防水工法に比べてメンテナンスもしやすいといえます。

ウレタン防水には2種類の工法がありますが、下地内部が水分を帯びている可能性があるなら“通気緩衝(かんしょう)工法”、下地調整後に直接塗料を塗ることができるなら、“密着工法”を採用するのがスタンダードです。

●通気緩衝(かんしょう)工法
通気層を設け、下地や古い防水層内部の水分を逃がす工法です。
アスファルト系の材質や不織布でできた緩衝シートを下地に貼りつけ、その上にウレタン防水材を塗布。
脱気筒を通って水分が外部に排出されるため、防水層の膨れの防止といった点で役立ちます。

●密着工法
下地に直接ウレタンを塗り、防水層を密着させる工法です。
雨が直接当たらないようなベランダなど、比較的面積の狭い箇所におすすめ。
価格が安いので一見魅力的に思えますが、直接雨が当たるような屋上などに施工してしまうと下地の水分を逃すことができず、防水層の膨れや劣化といったトラブルにつながることもあるため、注意が必要です。

■FRP防水

近年人気を集めているのが、ガラス繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics)を使用としたFRP防水。
船舶や自動車、水槽やバスタブといった様々な箇所の防水工事に用いられており、強度・耐水性・成型性に優れています。

液状の不飽和ポリエステル樹脂を主原料に、ガラス繊維などの補強材を加えた塗膜防水で、複雑な形状の箇所にも対応可能。
重歩行や車両の走行にも耐えうることから、出入りの多いベランダや、人が立ち入ることの多い屋上、外廊下などの防水工事に向いています。

継ぎ目の無い美しい仕上がりの防水層は、着色もできるため、外観にこだわりたい方にもぴったり。
保護層が不要で材料自体も軽量のため、建物に負担をかけない点も大きなメリットです。

ただしプラスチック特有の欠点がいくつかあり、その一つが、紫外線に長期間あたると劣化してヒビ割れてしまうという点。
防水層を長持ちさせるためには、定期的にトップコートを塗り替える必要があります。
また、施工中は臭いが周囲に広がってしまうことがありますので、ご近所への挨拶や説明など、臭気対策は必須です。

■ゴムシート防水

ゴムシート防水とは、シート状に成形した合成ゴム系の防水シートを接着剤などで下地に貼り付ける工法のことです。
シート自体の分子構造は安定しており、ゴムのため伸縮性が高く、耐候性にも優れます。
しかし、シート同士の接着は接着剤と粘着テープを用いるため、溶融一体化しないという特徴も。
コスト面は比較的安価であり、手軽かつ短工期で済む工法なので、目立ちにくい箇所の工事や応急処置として重宝する防水工事と言えます。
軽量性も兼ね備えており、上に保護層を塗れば軽歩行も可能です。

● メリット

・伸縮性が高く下地の亀裂にも柔軟に追随する
・温度による物性変化が少なく、寒い地域・暑い地域問わず施工できる
・短工期かつ低コスト
・目立ちにくいところの防水工事や応急処置にも適している
・軽量性があるため木造建築への施工にも向いている

● デメリット

・下地が平らである部分にしか施工できない
・シート同士を接着剤で貼り合わせるので、接着剤の耐用年数に気をつけなければいけない
・紫外線や鳥害、衝撃に弱い

■塩ビシート防水

塩ビシート防水は、塩化ビニール樹脂で作られた防水シートを下地に貼り付ける工法です。
シートを接着剤で貼るだけなので施工がしやすく、複雑な形状や狭い場所にも適しています。
ジョイント部分がたくさんある場合でも、シート同士を熱風で溶かして一体化することができるので問題ありません。
紫外線・熱・オゾンへの耐久性に優れており、耐候性の高さや鳥害を受けにくいといった点も特徴です。
単層防水のため短工期・低コストで施工できるうえ、模様や色がプリントされた意匠性に優れているシートもご用意。
接着工法と機械的固定工法の二種類があり、後者では下地が湿っている状態でも施工が可能です。

● メリット

・紫外線・熱・オゾンに優れた耐久性
・カラフルな色や模様がプリントされたものなど、バリエーション豊富
・高い伸縮率と耐摩耗性を持ち、保護層なしでシートの上を軽歩行できる
・鳥害に強い
・短工期・低コスト

● デメリット

・下地が平らである必要がある
・接着剤でうまく接合できない場合は、熱風で溶かして接着することもある
・元々硬い素材であるため気化すると硬くなってしまい、割れやすい

■アスファルト防水

アスファルト防水工事は最も歴史が長く、信頼性も高いのが特徴。
アスファルトを含ませてコーティングしたシート状の防水材を用いた防水工法で、耐久年数の長さがメリット。

水密性に優れており、バラつきのない均質な防水層をつくることができますが、低温下に弱く、防水層がもろくなりやすいといったデメリットもあります。
さらに、ニオイがきつく、工法自体も溶融釜を用いた大掛かりなものであるのが難点でした。

しかし昨今は、アスファルトに合成樹脂や合成ゴムを混ぜることで、低温下でのシートの強度を高めたり、アスファルトを窯で溶かす必要がないよう原料面・施工面で改良されています。

煙やニオイの発生も抑えることができるようになったたため、近隣の方にご迷惑をかけることなく、確実な防水層をつくれるようになりました。
耐久年数は20年前後と長く、メンテナンスの頻度を下げつつも、強力に水をシャットアウトします。

● メリット
・歴史が長く、信頼性が高い
・水密性・耐久性に優れている
・耐久年数が20年と長い
・均質な防水層をつくることができる

● デメリット
・防水層が重くなってしまうため、木造建築に向かない

一覧ページに戻る